かなり予測できます。やることは3つ。ホールを上から見た「島図」を作って高設定の位置を色分けする、台ごとのボーナス確率と差枚を記録する、そして設定師の車を把握する。データを貯めるほど、店の癖は必ず浮かび上がってきます。
この記事の要約
- 島図=ホールの配置図に高設定が入った日を色で塗ると、位置とイベント日の癖が見えてくる
- 「イベント日にこの機種は複数台」「新装開店の前日が狙い目」といった仮説がデータから生まれる
- 高設定の据え置き癖がある店かどうかも、翌日のデータで確認できる
- 台ごとの回転数・ビッグ確率・レギュラー確率・差枚を記録すると、店の利益構造まで読める
- 設定師の車番の把握は、地方の車社会では特に強力な武器になる
- 短期間のデータでは精度は出ない。長く続けた人だけが絞り込めるようになる
島図を作る: 色で塗るから癖が見える
まず簡単なやり方から。ホールを上から見たような配置図、島図を作ります。そして高設定が入ったと思われる台の位置に印をつけていく。設定6をぶっちぎっている台があれば赤、高設定っぽい合成確率の台なら黄色、みたいな色分けです。
数字の羅列だと傾向はわかりにくいんですけど、図にして色で塗ると一気に見えてくるんですよ。僕が実際にある店で1ヶ月データを取った例だと、こんなことがわかっていきました。
- 特定の日付のイベントでは、この機種に高設定が複数台入っている可能性がある
- 高設定っぽかった台が翌日据え置かれていた。つまり前日の設定6を据え置く癖がある店
- 据え置かれたのは島の真ん中の台。真ん中に入りやすいのかという仮説が立つ
- 新装開店の前日に煽りがあった日は、特定機種に設定が入っていた
- 強い日には並び(連番)で高設定が入ることもある
大事なのは、1日のデータで結論を出すんじゃなくて、「この日はこうだった」を塗り重ねて仮説を作っていくことです。仮説ができたら次のイベント日で検証する。この繰り返しですね。
台データを取る: 見るべき項目は決まっている
島図は簡易版です。もっと精度を上げるために取るのが台ごとのデータで、項目は決まっています。
| 項目 | 何がわかるか |
|---|---|
| 総回転数 | 稼働の強さ。放置台か人気台か |
| ビッグ回数・ビッグ確率 | 設定差の判断材料 |
| レギュラー回数・レギュラー確率 | ジャグラー系では特に設定差が出る |
| 差枚(AT機ならAT回数・初当たりも) | 台単位・店単位の利益構造 |
たとえばジャグラーの並びを全台記録していくと、確率的に高設定っぽい台がどれだったかが翌日以降にはっきりします。それに印をつけておけば、後から見返した時に「この位置、この日に入ってたな」とすぐわかる。データサイトのない店なら、夜の下見でこれを自分で記録するんです。
店の視点で見る: 差枚から店の腹を読む
ここが僕の一番言いたいところなんですけど、データ取りの本質は「自分が店を経営しているつもりで見る」ことです。
台ごとの平均差枚を出すと、この店が1台あたりどれくらい利益を取っているのかがわかります。平均差枚が大きくマイナスなら店が抜いている。逆に機種単位でプラスが続いているなら、高設定を使った可能性が上がるんですよね。平均差枚っていうのは、高設定を使えば使うほど上がる傾向があるので。
店全体の出玉率まで出せば、「今日は店として大赤字の日だった」のか、「煽っていたけど実際は回収日だった」のかも見抜けます。店がちゃんと高設定を使っているのかを、客の目線じゃなくて経営者の目線で判定する。この視点があるかないかで、同じデータから読み取れる量が全然違います。
設定師の車番を把握する
データ以外の部分でもう一つ。設定師、つまり設定を決めている人が誰で、どんな車で来ているかを把握するという手があります。
設定師は残念ながら一人とは限らないんですよ。2人3人いる場合もあって、誰が入れるかで配分の癖が変わる店は実は結構あります。普段は凹み台に入れる人が休みの日は、別の人が入れて癖が変わる、みたいなことが起きるわけです。
だから朝早い時間に出勤してくる車を絞り込んだり、監視カメラの近くや事務所寄りに停まっている車をチェックしたりして、設定師の車を特定する。閉店時に設定を入れる店なら、夜にその車が残っているかを見るだけで、「今日入れたな」が前日の段階でわかったりするんですね。地方は車社会なので、これがかなり役に立ちます。下見をして帰るだけじゃなくて、駐車場まで見てみると面白いですよ。
精度は期間に比例する
言っておきたいのは、これは短期間では完成しないということです。イベント日だけのデータや1ヶ月そこらの記録では、狙いを高い精度で絞るところまではなかなか行けないです。半年、1年と続けて、ようやく店の癖が高い確率で読めるようになる。
逆に言えば、ここまでやる人はほとんどいません。だからこそ、やった人だけが高設定を「たまたま」じゃなく「狙って」掴めるようになるんです。
記事内Q&A
Q. データ取りって毎日ホールに通わないとダメですか?
A. 毎日が理想ですけど、まずは自分の狙いたい店のイベント日と翌日だけでもいいです。入った日と据え置きの有無、この2点が貯まるだけで仮説は作れます。設定発表やSNSで結果がわかる店なら、行けない日を補完することもできますよ。
Q. 島図と台データ、どっちを優先すべきですか?
A. まず島図です。位置の癖とイベント日の傾向は島図だけで見えてきて、労力も小さい。そこで狙う店が固まったら、台ごとの回転数・ボーナス確率・差枚の記録に進む。簡易版で店を絞って、詳細データで精度を上げる順番ですね。
Q. 設定師の車を見るのはやりすぎでは?
A. 僕はそこまでやるから勝てるんだと思っています。誰が設定を入れているかで店の癖は変わるので、車番の把握は普通に有効な情報収集です。もちろん店に迷惑をかけない範囲で、駐車場を観察するだけの話ですよ。