この記事は2022年2月14日に投稿した動画をもとにしています。NFTブームの真っ只中に、僕が当時どう見ていたかの記録です。

NFTは「これが本物だ」と証明する技術です。僕は当時、価値あるものの値段にレバレッジがかかる仕組みだと見て、本気でやると宣言していました。そしてこの見方の土台になっていたのは、パチスロの設定狙いの経験なんですよ。

この記事の要約

  • NFTの本質は、ブロックチェーンで「本物であること」「世界に何個しかないこと」を証明できること
  • 欲しいものはみんな欲しくなるから値段が上がる。本物の証明ができれば、さらに上がる
  • 二次流通のお金がクリエイターに入る仕組みは、作り手にとって革命的
  • お金があっても買えない権利をNFTにしたとき、とんでもない値段がつくと考えていた
  • 設定狙いの人海戦術・抽選の考え方は、NFTの争奪戦とめちゃくちゃ似ている

NFTとは何か。遊戯王カードで説明する

一言でいうと、本物の証明書です。

例えば遊戯王カードの青眼の白龍。「世界に数枚しかない」と言われても、偽物のカードが作られたりして、本物だと証明するのにすごく手間がかかっていました。NFTはブロックチェーン、つまりデータを改ざんできない仮想通貨の技術を使って、「このカードは世界に一つだけですよ」というデータを刻める。これによって何が起きるかというと、価値のあるものに今まで以上に価値がつきやすくなるんですよ。

当時すでに大手ゲーム会社などの上場企業や、世界でお金を持っている人たちがこの技術に本気で取り組み始めていました。世界のサービスを作っている側の人たちが動いている。これが僕には大きなシグナルでした。

欲しいものはみんな欲しい。そこにレバレッジがかかる

世の中には、年代物のワインに大金を出す人も、アイドルのチケットに定価の何倍も出す人もいます。価値があるものは、欲しい人が競るから値段が上がる。これは人間の心理です。NFTはこの現象にレバレッジをかけると僕は見ていました。本物である証明ができれば、さらに上がるからです。

しかもNFTは世界規模です。今までは店に行ける人しか買えなかったものが、ネットで世界中から買える。ある人気商品が、海外のファンが来日できない事情で「買いたくても買えない」状態だったのが、NFTなら国境を越えてお金が流れ込む。市場の倍率そのものが変わるんですよ。

もう一つ革命的なのが二次流通です。今まではCDが中古で売られても、アーティストには一円も入らなかった。NFTはデータが全部紐付いているので、転売で発生したお金の一部が作った本人に入る。ネットで画像を勝手に使われてきたクリエイターにとって、絶対にこっちの方がいいわけです。

僕が考えた「予約の取れない寿司屋のVIP会員証」

当時僕が考えたアイデアがこれです。予約が何ヶ月も取れない東京の高級寿司屋。ここに入れる人はお金持ちばかりで、しかも「お金があっても買えない」。1億円持っていても「毎日来させろ」は通らないわけですよ。

じゃあ、いつでも予約なしで入れる世界に1個だけのVIP会員証がNFTであったら、いくらになるか。抽選で庶民が手に入れたとして、その店に通う社長たちが「ぜひとも売ってくれ」とオークションで競り合ったら、とんでもない金額になりますよね。お金があっても買えない権利に値段がつく時代が来る、というのが僕の読みでした。

さらに、注目されているNFTを持っている人に、別の企業が無料で何かを配る現象も起きていました。企業からしたら話題のプロジェクトに名前を売る広告費です。つまり価値のあるNFTを持っているだけで、価値のあるものが流れ込んでくる構造ができつつあったんです。

設定狙いをやっていた人間には、見えた景色

なんで僕がNFTに反応したかというと、パチスロの設定狙いとめちゃくちゃ似ていたからです。

パチスロの設定狙いNFTの争奪戦
朝の抽選で早い番号を引けば高設定に座れる人気NFTの抽選・先行販売に当たれば安く買える
一人より複数人で行けば座れる確率が上がる人海戦術で抽選をたくさん受ける方が有利
店の癖・情報を集めた人が勝つプロジェクトの情報を集める力がある人が勝つ

みんなが欲しがるものは競争率が上がる。だから人数と情報で取りに行く。この構造は完全に同じで、軍団をやっていた人はNFTと相性がいいと当時から言っていました。仕入れが安くて高く売れるものを、証明つきで扱える。僕がお金の嗅覚として反応したのはここです。

ただし、これも当時から言っていたことですが、これから出てくるNFTのほとんどはゴミクズみたいな価値になる。その中で価値が上がるものを見極められる人だけが勝つ世界です。全部が儲かる話では最初からないんですよ。

記事内Q&A

Q. で、結局NFTは儲かったの?
A. この記事は2022年2月の見立ての記録です。その後ブームは大きく冷え込んで、ほとんどが無価値になるという部分は現実になりました。技術の本質と熱狂は別物だった、という教材として読んでください。

Q. NFTと普通の転売、何が違うの?
A. 二次流通の収益が作った本人に入るかどうかです。従来の転売は転売した人しか儲からない。NFTはデータが紐付いているので、流通のたびにクリエイターへお金が戻る。ここが構造的な違いですね。

Q. パチスロやってた人がNFTに向いてるって本当?
A. 抽選・人海戦術・情報戦という構造が同じなので、考え方は流用できます。みんなが欲しがるものを、人数と情報で先に取る。設定狙いで体に染みついた動き方そのままなんですよ。

Q. 素人は何から見極めればいい?
A. 誰が関わっているかです。当時値上がりしたものは有名アーティストや大企業が絡んでいました。話題の中心にお金が集まる。逆に何の裏付けもないものは、ほとんどが無価値になると僕は最初から言っています。